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痛風

なぜ尿酸が高くなるのか
痛風の発作を起こす原因は尿酸だ。尿酸はプリン体と呼ばれる物質が肝臓で処理されてできる排泄物である。プリン体のもとは、遺伝子を構成するDNAの成分だ。細胞がその寿命を終え、死ぬことによって大量のプリン体が血液中に流れ出し、流れ出た量だけ生産される尿酸も増えるという仕組みだ。血液検査で尿酸値が高いというのは、こういう事実が裏にあることを自覚しなければならない。つまり尿酸値が高くなるということは、からだの中で壊れている細胞が正常より多いという証拠である。

女性より男性の方が多い高尿酸血症
尿酸値が高くなる原因となる「細胞破壊」の中で、もっとも大きな影響のある部位は筋肉細胞だ。だからもともと筋肉の少ない女性より筋肉の多い男性のほうが圧倒的に痛風が多いのも当然だ。ただし、今後はジムなどに通ってからだを鍛え、筋肉量が男性並に多くなっている女性も増えてきており、女性の患者が増えることは確実だ。

アルコールと痛風の関係
それから、筋肉の次に原因となる場所は、肝臓だ。アルコールを分解する過程で、猛毒のアルデヒドが発生する。二日酔いの原因だ。毒性が強いので、いくら解毒機能を持つ肝臓の細胞もたまったものではない。毎日、許容限度以上のアルコールをとっていると、肝臓の細胞は次々死んでいく。死んだ細胞から流れ出した核酸は、やはり分解されて、尿酸となる。

基本的には食べ物とは無関係
痛風は、従来は肉や魚の卵、アルコール飲料といったプリン体を多く含む飲食物に偏った食生活が原因とされてきた。これには、明らかな計算上の矛盾があって、いくらプリン体を多く含む食べ物といっても、そこからできる尿酸の計算上の量はほんのわずかで、よほどの腎機能低下がない限り、とても血液検査に影響を与えるほどのものではない。血液検査で尿酸値が高いことを食べ物では説明できないのだ。単純な計算で、誰にでもわかることなのに、これまでなんら疑われることなく信じられてきた。長い間これを検証しようとすらしなかったのは医学の怠慢である。さらに言えば、いまだ高プリン体含有食品の摂取を控えるよう唱えている専門家のいることにはあきれかえる。ただ注意は必要だ。尿酸値が高いにもかかわらず、高プリン体含有食品を多くとれば、痛風発作のリスクや尿酸値の増悪は必然、、悪化因子にはなるので覚えておきたい。アルコールについては、肝臓の細胞が壊れていくことを

核酸サプリメントには要注意
免疫機能や解毒機能を上げるとされる核酸配合のサプリメント、実際に健康被害が報告されているわけではないが、理屈上尿酸値を上げる可能性はある。核酸は体の中でアミノ酸などをもとにいくらでも作るれ、その生産能力はCoQ10のように年齢によって大きく、低下するものではないので、サプリメント肯定派の筆者でもさすがに核酸をサプリメントで摂ることには反対だ。

尿酸を下げるには
尿酸を下げる方法はただひとつ、筋肉をおとさないことだ。筋肉を落とさないようにするには別に詳しく書いてあるので見てほしい。

尿酸とは
尿酸は、水にいへん溶けにくく、すこし高いだけですぐ結晶が析出する。その結晶は針のように先端は鋭くとがり、細長い。これがからだの中で析出するのだからたまらない。ものすごい腫れと言葉に尽くせぬほどの激痛は当然である。排泄は尿によってのみである。したがって水分摂取を多くし、尿量を増やすことは、理屈にかなっているとはいえよう。ただし先の理由で、これは一時しのぎにすぎず、根本原因を改善しないことには何にもならないことであることは言うまでもない。